最近、少しずつ人気が出て来ているフィンランドのベイビーボックス。
本場北欧の可愛いデザインも相まって、購入すれば出産前からワクワクすること間違いなしです。
これを受けて、最近は日本でも国産ベイビーボックスが造られるようになりました。
そんな国産ベイビーボックスの利点・欠点や、本場との違い、オススメの選び方をご紹介します。
目次
国産のベイビーボックスってどんなもの?
日本にもプレママや新生児〜1歳の子どもを持つ世帯に、プレゼントを贈っている自治体や企業があります。
千葉県浦安市『こんにちはあかちゃんギフト」
妊娠32週から産後に「子育てケアプラン」を作成した人に配布しています。
内容は、以下の通り。
- ファミリーリュック
- おでかけポーチ
- ラトル
- 3wayマルチケット
- 刺繍ステッカー
フィンランド版に比べると、明らかに内容は少ないのがわかります。
しかしすぐ使えるものばかりで、特にマルチケットは授乳ケープにしたり、外出先で赤ちゃんをくるんだりと便利そうです。
また、「こんにちはあかちゃんチケット」と「ファーストアニバーサリーチケット」も配布されます。
それぞれ5000円分、10000円分のバウチャー券になっています。
これは千葉県浦安市民限定で、市外の人は入手できません。
http://www.city.urayasu.lg.jp/kodomo/kosodate/shien/1013328/1010102.html
山形県長井市『BabyBox』
NPO法人aLkuが作成した長井市版のBaby Boxは、2017年4月から長井市内で出産した各家庭に配布されています。
地域産品や伝統工芸などを駆使し、オーガニックな素材で作られているという、地域色の強さが特徴です。
市外の人は、ふるさと納税をする事で手に入れることができます。
NPO法人aLkuのホームページでも購入できますが、こちらは2018年11月現在品切れ中でした。
内容は下記の通りです。
- 縄と漆のモビール1個
- 国産ヒノキのゾウさん1個
- 長井紬柄折り紙1個
- NAGAIの絵本1個
- オーガニックスタイ1枚
- オーガニックベビー服1着
- オーガニックタオル1枚
- 清流せっけん1個
- カラースムージー1袋
- 2way授乳ケープ1枚
- ベビーベッドにもなるBOX本体1個
- BabyBoxをつくるヒトたちパンフレット1冊
フィンランド版に比べて、衣類のボリュームは少なく、おもちゃ屋絵本など子供向けのものが多い印象です。
服やケアグッズは自分で準備して、長井市の質の良い工芸品を子どもに与えたい時にいいでしょう。
https://www.city.nagai.yamagata.jp/all_the_citizens/childcare/1/2750.html
コープさっぽろ『ファースト チャイルド ボックス』
こちらは自治体ではなく、生活協同組合からの配布です。
コープさっぽろの加入者が、出産の1ヶ月以上前に申し込みをすればもらうことができます。
0〜8ヶ月の赤ちゃんとお母さんを対象としているということで、服のサイズはやや小ぶりです。
服の枚数は、フィンランド版を模しているようですが、アウターが少なめな印象です。
その代わりに、お尻ナップやベビー石鹸、ウェットティッシュなどフィンランド版にはないものも入っています。
3歳までは利用料無料、15歳までは半額という特典から考えると、とてもおトクです。
ただし、当然ですがコープさっぽろの地区外では加入できません。
https://www.sapporo.coop/content/?id=1300
ベビーボックス『マタニティボックス』
ベビーボックスという企業が販売している、日本製マタニティボックスです。
マタニティボックス(プレミアム)は新生児に必要な商品が全て入った箱です。 さらにこのベビーボックスの底には布団が敷いてあります。このマタニティボックス(プレミアム)を購入すると、出産準備の商品を全て整えることができます。
という記載のとおり、出産〜新生児期に必要なものがまとめられています。
購入は、ベビーボックスのホームページからできますが、2018年11月現在品切れしていました。
https://maternitybox.thebase.in/items/3125339
ベイビーボックスはフィンランド版と日本版はどちらがオススメ?
ベイビーボックスに準ずる国産製品を紹介してきました。
ここからはもう少し詳しく、フィンランド版と日本版との違いを比較したいと思います。
しかし日本版は自治体や企業によってかなり内容の差があり、一律な判断は難しいところです。
そこで、今回は一番フィンランド版に似ているベビーボックスの『マタニティボックス(プレミアム)』を例にして比較してみます。
フィンランド版は、オリジナル版を対象にしていきます。
ベイビーボックスの価格は?送料は高い?
それぞれのホームページに掲載されている価格と送料は以下の通りです。
フィンランド・オリジナル版 | マタニティボックス | |
価格(税込) | 54000円 | 42850円 |
送料 | 無料 | 無料 |
価格は1万円以上フィンランドオリジナル版の方が高価です。
送料はフィンランド版はフィンランドから国際便で送られてくるのにもかかわらず、キャッシュバックしてくれるので実質無料です。詳しくは「ベイビーボックスにかかる関税を含む税金と返金の方法」を御覧ください。
単純な価格比較では国内版の方が安いですね。
次は、中身を比べていってみましょう!
フィンランド版と国内版の中身の違いは?
それぞれに詰められているものを、表にしてみました。
グッズ | フィンランド・オリジナル版 | マタニティボックス |
肌着 |
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衣類 |
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帽子・靴下・ミトン |
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食事・ミルク用品 |
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おむつ用品 | なし |
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沐浴用品 |
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ケア用品 |
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ママ用品 |
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おもちゃ | ベビートイ | なし |
その他 |
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maternity box : https://maternitybox.thebase.in/items/3125339
FinishBabyBox : https://www.finnishbabybox.com/ja/
品数は、46点とフィンランド版が多めです。
内訳としては、衣料品がオリジナル版は多いのに対し、マタニティボックスはケアグッズが充実しています。
また、オリジナル版には歯ブラシ・お食事スタイなども入っており、対象としている月齢の差を感じます。
肌着は日本の短肌着・長肌期と、フィンランドのボディスーツでデザインに違いがあります。
日本のマタニティ〜赤ちゃん向けのお店では、主に短肌着・長肌着・コンビ肌着を置いています。
ボディスーツもありますが、首が座ってからのサイズが多い印象です。
慣れない肌着で、日本製品に慣れているとやや戸惑うかもしれません。
また、寝具の量の違いが明らかです。
オリジナル版はより積極的に寝具としてダンボールをベッドとして大切にしているのがわかります。
柔らかい赤ちゃんを寝かせるのに、マットレスはやはり用意したいものです。
帽子やミトンもオリジナル版には多く入っていますが、これは日本ではあまり出番はないかもしれません。
雪深い地域でなければ、頭をすっぽり包むパラグラヴァハットはほとんど出番はないでしょう。
ずばり、どちらがおトク?
それぞれ一長一短ありますが、どちらを購入するにしても実際のところ買い足しは必要だと思います。
ただ、マタニティボックスに入っていてオリジナル版に入っていないのは、ボディーソープなどのケアグッズです。
実はこれらの商品は、大手のドラッグストアやスーパーマーケットで購入できる商品です。
グッズを元値で一つ一つ購入するよりは安上がりなのですが、ドラッグストアの特売なら大差ありません。
服についても、ベイビーボックスが人気のポイントは、可愛い北欧デザインやムーミンです。
好みはそれぞれですが、普段日本では買えないものがベイビーボックスだと手に入れられます。
一般のものでよければ好きなデザイン、手触りなどを自分で産前に選ぶ方が満足感が高いかもしれません。
私は実際にフィンランド版を買って大満足でした。レビューも書いているので、「購入者が語るフィンランドベイビーボックスのレビュー!いいとこ悪いとこのすべて」を読んでみてくださいね!